MRI 画像

この立体構築は第13回日本バイオイメージング学会学術集会において和田昌昭,片桐展子,重松康秀,藤原左知子,西堀千晶,竹内千仙,橋本しをり, 堀井昭男,片桐康雄によるポスター「DeltaViewerによる立体構築:MRI事例研究」として発表されたものです.それぞれクリックすると大きな画像が見られます.

元になったMRI画像は私自身の脳のデータで,東京女子医科大学病院で2004年9月1日に東芝 Excelart 1.5T 装置によって FE3D シーケンスでパラメータ TR=25, TE=6.8 として得られたものです.サイズ 512 x 512 で解像度 0.5 mm/pix の断面画像が160枚あります.スライス間隔は 1 mm です.MRI データの取得に関しては小野由子教授と吉田滋俊技師長に協力していただき非常に感謝しています.

スキャンして得られたディジタルデータは医学応用分野で一般的に仕様されている DICOM 形式で保存されていました.それを DeltaViewer で使用するためにまず無料 DICOM ビューワである OsiriX によって TIFF 画像に変換しました.下の左上がその画像のうちの1枚です.次にそれらの TIFF 画像を1枚1枚 Photoshop に読み込んで神経細胞部分のトレースを手作業で行いました. 選択部分を "a" という名前をつけたチャネルに保存し,得られた画像を Photoshop の psd 形式でセーブしました.(右上)この作業は大変な時間を要します.いったん全部の断面画像をこのように処理してしまえば,あとは選択部分の外側に黄色く 20% 着色したり(左下),あるいは選択部分の外側を黒で塗りつぶしたり(右下)することは,Photoshop のバッチ処理を使えば簡単にできます. こうして得られた画像スタックの一方,あるいは両方を組み合わせて DeltaViewer に読み込めば,ページの上部にあるような立体構築像が得られます.

画像の向きに十分注意しないで作業したので,最終的に得られた立体構築像は本物とは左右逆になってしまっているようです.(^^

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